電脳コイル感想+

電脳コイルの感想。あとラジオで触れられていた事も、思い出せたら書いてみようかなと。

昨日の回は人型のイリーガル出まくりで10体以上でてきてたんじゃないかな。最初、京子ちゃんの電脳体が行っちゃった後2体出てきたので、ターゲット一人につき一体がでてくるのかと思ったけど、そーでもないみたいだ。彼らは電脳存在をゆっくりとだけど浸食する能力があるようで、ドアやら壁やらじりじり壊しながら迫ってきてた。メガばあ特製結界も結局は破壊されていたし。で、何が怖いって、浸食されてきた穴からヤツラが入るとき、頭が穴に対して垂直に(床とは並行に)なってでていってた事。あれあの後どんな体勢で着地するんだろw でもなんつーか、完全に人とは違う異質な存在っていう演出として、あれはすごかったと思う。

長いので、ここで端折っておく。


あとヤサコの言ってた言葉は、結構真相に迫っているのかも。「イマーゴを通じて、電脳存在が物理存在に干渉することができるのではないか?」というアレ。それがそのままではないにしろ、何らかの関連があるのは間違いなさそうだ。そして、あの通路が小此木邸に開いたのは、ヤサコが「イマーゴの子供」だからに違いない。イサコが通路発動の鍵の一部があの場にいた誰かと推測したのはアタリだけど、ハラケンの方に行ったのは残念。でも、あの時ヤサコが来ていたなんて知るはずもないし、しょうがなかったかな。*1でも、あの小此木邸にイサコが来ていたらどうなったんだろ。暗号でヤツラ破壊しまくりなのか? 彼女もイマーゴ能力持ってるわけだし、なにかもっとヒドイ事になっていたのかもしれない。

謎なのは、あのイサコでさえ小此木邸で発生していた鍵穴発動を検知できなかった事。彼女も万能ではない、ということなのか。あるいは、誰かの妨害を受けていたというのはどうだろう? ネコメの行動の意図が読めないので、彼がイサコのセンサーを封じていたということも、ありえそうなきがする。今フト思い出したけど、ピンク色のミゼットのオーナーって、まだ誰かわかってなかったよね。やっぱりアレはネコメのペットなのかな。

しかし、小此木邸がメガしやに繋がっていたとは知らなかったw ちゃんと設定やらナンやらに目を通すべきだったかw でもまあ、ここまで設定を使いまくるアニメもそうそうないしなー。普通は気にする必要もないんだけど、全部動員して仕掛けてくるからなー。まあ、それは嬉しい事ではあるけれどw

で、メガばあとメガしや周辺の結界と隠し通路、ヤサコが隠し通路を「知っている」あたり。ラジオでも言っていたけど、ヤサコはあの隠し通路を通じて黄昏た世界→神社へ行ったんだろうね。昔はただ黄昏ていただけの平和な空間だった(少なくともヤサコの記憶の中ではそれほど危険ではないようだ)のに、今じゃ真っ暗で霧がでていて黒いヤツラがたんまり徘徊している。あの頃から今までの間に、何かが起こった、ということなのかな。それが4423が帰れなくなった事と関連しているのか。んー、この辺りは手がかりが少なすぎてなんとも言えない。来週以降に期待しよう。
メガばあの居室とメガしやとの間にある古い空間とも接続している隠し通路、結界が周到に仕込んであった事について妄想してみる。あの隠し通路は、やっぱり古い空間との接続を維持する為にメガばあが保守してきたんだと思う。タグの材料を確保するっていう理由が真っ先に浮かぶけど、それだけじゃないようにも思う。古い空間と接続することは、あーゆー「訪問者」の通路になるリスクがあるから、材料確保の為だけじゃ理由として弱いし、結界で封じておく必要もある。あそこをリスクを取ってまで維持するのはまだ戻っていない誰かの為の通路だからなんじゃないだろうか? メガばあの旦那とか。メガばあの旦那=先生で、ネコメはその先生をサルベージしようとしているのかもしれない。先生は鍵穴を自分で作ることができたみたいだし、ありそうな線だ。
メガばあが途中電話で登場してたけど、コイルタグを作っていたということは、物理体と電脳体がズレる事、それが引き起こす害について知っていて、回復する手段が必要だと知っているって事だ。「思い出してきた! この現象には覚えがある。」とか言ってるけど、ものすごい深いところ(少なくともフミエの認識よりは)まで、古い空間にまつわる諸事情に通じているはずだ。再来週あたり、本人の口から語られる事に期待。それが「探偵局」発足の理由なのかもしれない。「探偵」という以上、何かを探って偵察するんだし。

あー、イサコが空間の異変を検知できなかったのはメガばあ結界が効いていたからなのかもしれない。

で、だ。京子ちゃんが連れてこられたあの空間。ちょっとマジで怖いです;; なんか、現実感が希薄で夢の中っていう感じ。ラジオで千と千尋の話をしていたけど、現実感の無さという点であの世界のお店とか出ている街部分と似ている。そーゆー現実感の無さの演出なんだろうけど、お店の名前の部分が、全部読めそうで読めないんだ。ふつう「わたがし」とか「たこやき」とか商っている商品の名前を出しておくけど、それが全部読めそうで読めない。そのなんだかわからなさ感が希薄な現実感、夢の中の世界って空気をうまく作っていたと思う。美術の人お疲れ様! 
そしてあのりんごアメ。ほんと心の中で「だめーーー!!!!」って叫んでました。実際に叫んだ人もきっといっぱいいるに違いないw そこにナイス電話。そのときのやりとりも怖い! あの後のデンスケとの脱出劇も緊張感あったし、見ていてすごい充実感あった。ドンドコドンドコ鳴る太鼓のBGMも雰囲気盛り上げてた。

んー、あとはメタバグ・キラバグとの関連だけども、ラジオで言われて気がついた。京子ちゃんが階段下りたところでコケたときパッて砂利が飛び散ったように見えた。でもそれが飴玉みたいな色がついていてすごくキレイだったんだよね。地面に散っている砂利は灰色なのになんでだろ? と、少しの違和感だけでスルーしてたんだけど、「あれってメタバグじゃないの?」とラジオで指摘されていた。ということは、メタバグというのは人の電脳体の破片? そう思ってみて見ると、コイルタグによって電脳体が物理体に吸収されていくあのシーン、電脳体がキラバグと同じ質感で描かれていた。えーと、これはつまり、キラバグ・メタバグは(人の)電脳体を分解したものということ? そーなると、電脳コイルって話全体がホラーという事に・・・ なんか、あんまりヒサンな方向には、行かないで欲しいな、というなんだか盛り上がってる気分と矛盾した気持ちもある。まー、えーと、なんというか、探偵局や黒客のコたちが、治らない傷を負ったり、死んじゃったりする物語は見たくない。最後は、ハッピーエンドが見たいじゃないか。でも、今この段階で、全てがハッピーになるラストのイメージが沸かない。4423とカンナについては、どうしても円満に行く話しにならないと思う。それをイサコとハラケンが、どう受け止めて、彼ら自身の中でどう解決していくか、というところで落としていくのかな。

そして次週は強行突破らしい。地味だけどさ、フミエが超かっこいいよ! ガクブルだったかと思えば、メタタグ構えてビシっときめ台詞なんて。なんつーか、贅沢な作りだよな、この作品は。毎回それなりに充実感のある展開を見せて、最後に次への繋がりを残す。もー、毎回楽しみです!

そして、まあ、このへんは私の感じ方だけど、毎回ED曲聴いてると、「ああ、この歌詞はあのシーンに重なるなあ。」と、その回毎に印象深いシーンを振り返る事が多い。そのあたりは意図してやってるのかどうなのかは定かじゃないけど、OP曲もED曲も、歌詞の意味合いは本編の物語と、重なる部分が多いと思う。それもすごく深い所で。それはすごく、ハッピーな事だ。こんなアニメもっといっぱい作って下さい。僕は受信料払ってるんです!期待してます!>NHK

あー、あとラジオ楽しかったです。また聴きますw
電脳コイル 突発ネトラジ 酔拳たまごらじお2 - 酔拳の王 だんげの方
酔拳たまごラジオその2 - たまごまごごはん

・・・ん、あ、夢で思いついた。メガネには思ったことを電脳物質化する力があったなんて、ヤサコのモノローグであったな。あの黄昏神社空間は誰かの見ている夢なのでは? そして、当時は比較的安全だったのが、今はそうではないのは、夢を見ている本人になんらかの異変があったからか? あの世界は、4423が見ている夢なんじゃないだろうか? 4423っていう数字は研究用のファイルかカルテみたいなものに「被験者4423」とかって貼ってある映像があったようなきがする(どこで見たのか思い出せない;;)*2。「先生」はその研究の責任者で、まさに思考から電脳物質を創造する研究をしていて、そのときの事故で4423は戻れなくなった。大人の事情(ネコメ、タマコ、大黒市の動き)が介入しているのは、これを隠蔽・もしくは暴露する為ではないか?

んー、ちょっと追記。ヤサコの記憶の中に出てくるNULL(人型イリーガル)はそんなに危険ではなかったし、4423を探していたようだ。帰れなくなった4423を連れ戻そうとして先生が中にはいったけど、うまくいかずにNULL化してしまったというのもありそう。うーん、妄想が楽しすぎるw

*1:観直して見たらうずくまるハラケンに寄り添うヤサコを見てるね。

*2:あった、コレだ。http://www.textbox.jp/note/4423.html