電脳コイル感想

ひとまずの所だけ。でもまあ、核心に触れちゃうかもしれないので、一応ガードしておく。
猫目の真の目的が発覚。復讐の線でしたか。そしてタケルくんの絡み方もいい。
4423の意味がはっきりとした。これはもう完敗。そーでしたか!*1って感じでした。
あとイサコとヤサコだけど、すっかり性格がかわっちゃった感じ。ヤサコは心の強さが前面にでてきていたし、イサコはものすごく弱っている。残念だったのはマユミちゃんとの絡みかなあ。あれだけで終わり? いや、最終回にきっとナイスな動きをするはず!
あーもー、来週で終わりなのかと思うと悲しい。でも、きっとハッピーに終るはず! 製作スタッフの皆さん本当にお疲れ様。DVDは限定版を買います。ほんのわずかでも、その労をねぎらう意味があると思うので。

さて、見直しながら追記。
4422の死亡時期が事故直後という話もあったので、電脳メガネを構成する素子が受信している人の意識というものが、どうやら彼岸の国からのものらしいということでFA? 電脳医療というのは、体は現世にありながら心は彼岸の国*2にある状態の人の心をサルベージする技術だったのではないだろうか?

↑の方でヤサコの強さがって書いたけど、マユミちゃんとの関係の所ではすごく弱い面もあった。単純に弱いとも強いとも言えない、すごく複雑な人の心を描いている作品だなーと思う。それは猫目の思いやイサコのお兄ちゃんへの思いとか、イサコからヤサコへの嫉妬とか・・・ もう数え切れないほどの個々の登場人物の間の関係がのものすごく煮詰まってきている。なんかもー、ホントに濃いなこの話は。

あと、単純に映像表現としての話だけど、タマがかっこよかったなー。3本の指を広げて、まるで天使の翼みたいだった。あの顔とあの翼。すごく善良な何かを体現している絵だ。なんかもうさー、ありとあらゆるものに意味や必然性が備わっていて、それを知るたびに感心させられる。すんばらしい!

もう一点。あの空間が「大黒市子入」という名前。猫目パパの「人間の集合的無意識を電脳空間化した」という空間。大黒市そのものがリアルに存在しない空間で、そこに特別行政地域という理由があるんじゃないかとか。うーん、これはまだ確信がもてないなー。単にお上とメガマスの半官半民というだけのことかな。

んー、やっぱり猫目とその背後もまだはっきりしない。もみ消しを頼むということは、メガマスの法人としての方針とは、必ずしも一致しない協力者が背後にいる、ということなんではないか? 不透明で見えにくいけど、大人の事情レイヤーにも難しい関係がいろいろとありそう。

なんつーか、未消化な部分がたんまりある。その全てが最終回で説明されるとは思えない。決着がつくのは、きっと最終回のタイトル通り、イサコとヤサコの間の心の問題だけなんだ。タケルと猫目の関係や、大人の事情レイヤーのもろもろは、なるようになるでしょうと、ある意味おいて置かれるのは、しょうがない事なのかもしれない。まあ、最近の同人業界にとっては、ネタ山盛りでご馳走の山みたいに見えるんだろうけどw それはそれでいいんではないかなw

しかしミチコさん怖いな。そして4422はどうなってしまったのか? イサコの背後のNULL状のモノが4422なのか? 来週は4422vsミチコの一戦が見られるのか? あるいは、そもそもミチコはイサコの心の問題からが生まれたの存在なので、イサコとヤサコの関係が修復される事でミチコは消滅していまうんじゃないか? ま、どっちにしろ、ちょー楽しみだ! 

さて、ひとまず今日のところはこんなところにしておくかw

*1:立体投影装置のあったあの部屋は4423の為のトラップ、という意味で、イサコが意識不明になったときの病室が4423ということと一貫性がある。文字通り「イサコの病室」だったわけだ。まいりました。

*2:あるいは、彼の国との「はざま」か?