電脳コイル、今までの状況を整理・妄想してみる

なんか、先週と全然違う話しかなあと思ってみていたら、物語の核心に迫る別角度からのアプローチという感じ。ヤサコの金沢から北海道に引っ越す友達というのも、さらっとやってたけど、これも何かの伏線なんだ。ちょっと今の状況で、どんな事が想像できるかを整理してみる。

ヤサコ

4423との出会いについてかなり記憶を取り戻しつつある。
が、現時点で事件のすべてを思い出せているわけではない。
そのあたりの記憶を取り戻す事で、イサコの行動の動機、4423、イリーガルとは何か? ということが分かってくる?
特殊能力である「イマーゴ」の持ち主である事に自覚的になる事によって、今後より積極的に古い空間へと係わってく?
金沢での生活にもなんらかの手がかりがあるはず? 転校が必要になった理由はこのあたりにある?

イサコ

電脳世界における能力は、電脳世界本来の設計意図を超えている。マトリックスにおけるネオ・・・ とまでは行かないまでもトリニティのような存在。あ、いや、でもサッチーを見ただけでブッ壊してたし、ネオぐらいの感じかな。
その能力を使う動機はどうやら失踪したらしい兄の捜索・奪回が目的?
能力を強める為にイリーガルと「ミチコさん」を利用している。
イサコの兄=4423ではないか? ベタだけど23は兄さん? 44が何を表すのかは今のところ不明。
イサコの使う「暗号」、パっと見、生命の樹(セフィロトとか言われるやつ)みたいに見える。深い意味はないのか、なんらかの意味合いがあるのか? 単なるアイコン?

4423

イサコの失踪した兄ではないか? そしてヤサコとの神社での出会いには、ヤサコとイサコを結ぶなんらかの意味があるはず。
人型イリーガルが彼を探していた理由が不明。

ミチコ・イリーガル・古い空間

電脳生物? 本来の意図から外れて独自の行動を取り始めたプログラム? 古い空間から帰れなくなってしまった子供?
古い空間の内部でしか生存できないのは、新しい空間ではイリーガルのような存在の整合性違反をチェックするような制約が組み込まれている為?
逆に言えば、古い空間は整合性違反を弾かない。制約が甘い為に物理空間と電脳空間の不整合・乖離*1を引き起こすリスクがある。それが昨日の回で話があった「帰れなくなる」という事ではないか? 
電脳メガネは物理空間の見た目に電脳空間を上書きして、視覚上同居しているように見せている。その為にはGPSか何かでメガネの位置を特定する必要があるけど、メガネを外したとき、この位置情報の取得更新が一時的に止まるのでは? もう一度メガネをかけたとき、電脳空間と物理空間の位置に不整合があれば、機能を回復することができない。これが「帰れなくなる」という現象に繋がるのではないか?
じゃあ、そのわけのわからない空間でメガネを外した時、何が見えるのか?
大黒市が水没する回では、イリーガルには自分の占める空間を自分に適合するように古いバージョンに書き換える能力がある事がわかった。イサコが電脳空間本来の設計意図を超えた能力を発揮できるのは、その作用が及ぶ範囲だけ整合性違反(ありえない能力)を許容するように空間を古いバージョンに書き換えている為ではないか? ミチコはその為の燃料? 水鉄砲の水のようなもの?
話は違うけど、初めてパソコンを触った時、エラーメッセージに「Illegalほにゃらら」とか表示されたとき「イリーガル」とは読めなかったっけw

デンスケ

デンスケの南京錠にはイサコがイリーガルからキラバグ(≒ミチコ)を取り出す時の鍵穴と同じような意味があるのではないか? ヤサコと4423が出会った時もデンスケはいたわけで、4423はなんらかの手がかりをデンスケに託しているのではないか? その手がかりを手に入れる為にはデンスケの南京錠を外す必要があるのでは?

素朴な疑問

なんで、大人は電脳メガネ使わないんだろう? なぜ子供に限定されるんだろう?

*1:ヤサコ達が暮らしている空間でも不整合は発生していてダイチやフミエが利用してたりするけど、それよりもより深刻なメガネの利用者本人を巻き込むようなレベルで、ということ。