yanokami / ヤノカミ

yanokami

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細野晴臣トリビュートに「恋は桃色」が収録されていたヤノカミ矢野顕子とRey Harakamiの二人ユニットだけども、トリビュート盤だけの一発コラボだと思い込んでいたら、実はちゃんとアルバムまで発表していた。二人の関係を侮りすぎていましたw
アルバムはもちろんサイコー。柔らかいテクノが好きな人ならきっとハマると思う。
このアルバムに収録されている「終わりの季節」がいい。この曲はHarakamiさんのアルバム*1にも、細野さんのトリビュート盤にも収録されている。このアルバムに収録されているやつはHarakamiさんのアルバムのボーカルだけを矢野さんのに差し替えたやつだけど、細野トリビュートの方は全体のアレンジから違って、普通ありえないコラボ*2だったりしていろいろ楽しい。原点回帰で細野さんのオリジナルも聴いてみようかな。この曲のよさだけど、なんというか、「穏やかさ」と「始まりの予感」が感じられる所かな。「終わり」なんていうと「諦め」とか「後悔」とかネガティブな感情を連想するけど(松任谷由実の「ノーサイド」みたいな)、そんな感じしないんだよね。「穏やかな終焉・再生」を連想させる。終わりは始まりに繋がっているんだ、という事を、じんわりと伝えられる感じ。個人的に最近そーゆー状況なので、まあ、いいタイミングで聴けてよかったなと。

蛇足。穏やかな終焉で、ちょっとヨコハマ買い出し紀行とか思い出しました。あれにも最後に再生の芽が描かれていたらもっと違った読後感が得られたと思うんだけど、あえてそれを除いたところに、作品としての存在理由があるんだろうな。人だって、いずれ他の種にとって変わられるんだと。

*1:Lust

*2:高野寛原田郁子ですよ!