なぜ空気公団がすきなのだろう

んー。前から思っていたんだけど、自分では空気公団はものすごく好きなんだけど、あまり強く人に勧められないでいる。ソレは多分、世の中に溢れる音楽が、空気公団の音楽性と、かなり方向性が違うからなんだと思う。ここ最近思うのは、やたらと感動を煽るような音楽が多いんじゃないのかなーという事で。ものすごく大げさで、ともすれば滑稽な、でもそれを「滑稽ですね」というと、「ナニこの人?」みたいな風潮ってないですか? みんなで祭りに参加しないといけないぞ、とでも言うか… 空気公団の音楽はそんなノリとは明らかに違う。

空気公団の音楽は、なんでもない日常への賛美だ。普通に生活することが楽しい。毎日昇る朝日はキレイだし、電車の窓から見える景色が好きだし、近所の子供はかわいいし、定食屋で食べるごはんはおいしい。彼らの音楽が伝える楽しさはいつもそこに存在している。ただ、そう、空気のように。

空気公団の音楽が好きな人というのは、なにもない日常を愛する人なんだと思う。明日も何もない一日だといいですね。