700超え?

http://mainichi.jp/select/world/news/20090503ddm001040057000c.html

確認されたのは計16カ国・地域。メキシコで46人、米国で6人、英国で2人、ドイツとイスラエルで各1人など感染を新たに確認し、計707人になった。

昨日は500。今日は700。ぐっと増えた。感染者数を時系列で見るとどうなるのか調べてみた。
BBC NEWS | Americas | Swine flu: mapping the outbreak
このBBCのサイトは時系列での感染者数と死者数が確認できる。数字をひろってExcelでグラフを作ってみた。

BBCなので、集計する時間帯のズレがあるのか、5/2の感染者数は707より少なくて643。

に、してもだ。

この増え方はもうダメだろ。フェーズ6へ遷移するのは(そう多くもない)時間の問題だ。まあ、死者数が横ばいなのがせめてもの救いか。薬への耐性や強毒性をウィルスが獲得する前にワクチン製造がまにあえばいいんだけど。

んー、ちょっと待て。感染者数643に対して死者17だとするとだ、643に17を参入していない勘定だとしても致死率2.58%。
過去のパンデミックに照らしてみると
図録▽インフルエンザによる死亡数の推移

20世紀に大流行した新型インフルエンザ
発生年 名称 型 死者数 致死率
1918年 スペイン風邪 H1N1型 4000万人 2.0%
1957年 アジア風邪 H2N2型 200万人 0.5%
1968年 香港風邪 H3N3型 100万人 0.5%
*季節性インフルエンザは日本で1万人前後(致死率0.05%)
(資料)毎日新聞2009年4月30日

スペイン風邪に匹敵するけど、国立感染症研究所の見解によると「強毒性ではない」ようだ。
時事ドットコム

国立感染症研究所(東京)の田代眞人インフルエンザウイルス研究センター長は1日、ジュネーブ市内で記者会見し、各国で感染が拡大している新型インフルエンザのウイルスについて「強毒性を示唆するような遺伝子変化はない」と述べ、通常のインフルエンザと同様、感染が呼吸器に集中する弱毒型ウイルスとの見方を示した。

強毒性ではないのに、一見すると致死率が高く見えるのは、感染者数の見積もりが少ないからだろう。仮に季節性インフルエンザと同じ致死率だとすると34,000人の感染者がいないと帳尻が合わない。

うーん;;