のぼうの城
- 作者: 和田竜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: 単行本
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一口でいえば、面白い! 面白い!! 面白い!!! すいません三口になりました。
キャラクターの魅力、水面下で動くそれぞれのキャラクターの思惑、活劇のドライブ感、大じかけの大スペクタクル、ロマンス。もっさー、どれもこれもうまく詰め込まれていて、どっかの料亭の幕の内弁当でも食べてるような面白さだ。そしてなにより、読後感の爽快さは、ここ数年来感じたことのない素晴らしさだった(といってもたいして読書してないけどさw)。
あと、この面白さに大きく貢献しているのは「忍城」っていう舞台の魅力だ。なんというか男の子なら多くの人があこがれる「木の上の秘密基地」そのもののように感じられた。それの超大規模なヤツ。そーゆーのの絵を想像するだけで、楽しくなっちゃうんだ。そこに英雄、豪傑、すばしこい奴、ヒロイン、ボケがそろう。面白くないわけがない。
これ、どっかで映像化の企画がもう進んでいるんだろうな。映像化するんなら、ファンをガッカリさせないように本気でがんばってほしいです。個人的には13話構成*1のアニメにしちゃうのがいいかなーとか思う。どうしても役者を使うとキャスティングでおかしくなる気がするので。出てくるキャラクターって、すごくわかりやすいステレオタイプというか、そーゆー絵が読んでてうかんできちゃうんだよねw すごくベタな感じの登場人物しか出てこない(例外は長親ぐらいか)んだけど、これはわかりやすさという点でプラスに働いたと思う。そーゆーベタな世界を表現するのに、アニメは向いていると思う。
んー、やっぱ、これはスゴイな。この人の他の本もちょっと読んでみたくなった。これがデビュー作で2作目がもう売っている。今度ちょっと様子みてみよう。
…ちょっと調べてみたらすでにまんが化されている模様。
2008-09-21 - くびたおるの日記
orz
小学館はマジで死んでくれ。こーゆー作画の前例ができると、次がそれに倣えになっちゃいがちなので、この影響は少なくないと思う。あーもう!!! バカ!
*1:長すぎるかな? 2時間の長編映画って形のがキレが良くていいかも。