真の伝説(但しゲームの中の)

id:chainさんの日記で面白げなエントリがあった。

ジェネラル・ブリティッシュからRainzへ


リターンマッチ希望


あなたは『ウルティマオンライン』のベータテストで私を予想外のうちに打ち倒したかもしれない。しかしその時は正当な決闘といえるような状況ではなかった。いわば不意打ちを食らったのだ。

そこで私はあなたに決闘を申し込むことにする。ベータテストにおいて再び私の元に現れ、そして私を正々堂々と打ち倒すが良い)

ロードブリティッシュ、10年越しにリターンマッチを宣言・『Tabula Rasa』最終βで自らの身を呈したコンテストを開催 - ガベージニュース(旧:過去ログ版)
あの因縁の戦いが今! - いつかアンチェイン
引用元の日記でも触れられているけど、「伝説の」ロードブリティッシュ殺害事件に端を発する因縁の対決ですよ。いろいろな世界の黎明期においては社会が(また、それを支える仕組みも)不安定なので「ええっ!」みたいな事件がいろいろ起こる。その最たる物の一つに数えられる事件だった。

他にも初期のUOにおいて戦士は武器で殴る以外の攻撃方法がほとんどない時代に、タイマンで古代龍、黒閣下、フェニックスを倒した超兄貴が有名になったり、詐欺師で名を馳せたオジサンマスターなんて人もいた。あとPvPで有名な人だとウータンとか。この辺も伝説の域に入ってるんだろうな。

そして、伝説というのはこうして語られる事で、より伝説としての箔を増していくんだなー。それだけ話としての魅力がある、ということだけど、その話が当事者の手を離れてどんどん拡散していく。これはなんだかちょっと面白い。

こーゆー「伝説」が生まれる社会を作る事ができるかどうかが、ネットゲーとして魅力的かどうかの分かれ目になるんだと思う。それはシステムの制約と自由度、参加している人のモラルとユーモアのバランスが取れていないといけないんだ*1リチャード・ギャリオット氏の新しいゲームがそんなゲームになるかどうか、ちょっと楽しみ。UOを作った人だし、そーゆー「面白い社会」を作る必要がある事は分かっていると思うので、それなりに期待できるんじゃないかな。それに参加できるかどうかは、まあ、何とも言えないけどね。

蛇足。
なんつーか、「無敵キャラ」を殺そうとする文化(?)は、もっと昔からあって、それこそゼビウスの障害物バキュラが、256回玉を打ち込めば破壊できるなんて所にまでさかのぼれる。12−13年も前になるけど、ニフティのサービスの一つにMEGA WARSっていうゲームがあった。最大20人が一つの世界に入って宇宙船で戦うゲームで、プレイヤーは4つの勢力のうちの1つに属して見方の為に戦う。当時の端末はテレタイプで文字がだらだら流れるだけだったけど、それでもみんな熱くなって戦っていた。

そんなゲームにも無敵キャラが1つだけあって、メンテが朝7:00頃に入るんだけど「みんなそろそろメンテだよー」とアナウンスして回るスタッフが操作する「宇宙皇帝」って宇宙船。宇宙船には「艦番号」が振られていて宇宙皇帝は1番なんだよね。で、みんな宇宙皇帝を見つけると全力で攻撃しまくるというのが一つの文化になっていたw でもまあ、宇宙皇帝の船は特別仕様でフツウの船より圧倒的に早いし沈む事はないような造りだったらしいんだけど、こんな噂が流れていた。

宇宙皇帝が誰かに撃墜されたらしい。その誰かとはxxxxだ。

まさに伝説ww 真偽のほどは不明だけど、こんな伝説が生まれるってのが面白い。あとは艦番号666のダミアンってプレイヤーが鬼畜的な強さで(私が参加した頃は既に引退していたらしい)有名だったけど、一ヶ月のニフティの課金が100万を超えていたなんて話もあったっけw 当時はテレホがあったけど、ニフティのチャージは分単位でチャージされて、なおかつゲームは別枠で分単位にチャージされていたので、100万という数字は結構リアリティがあったけど、まあこれもひとつの伝説なんだろなw

*1:もっと言えば、大人の割合が適当かどうか、かな。