コムスン

昨日に引き続き、これもよくわからない。コムスングッドウィル自身の釈明というか、彼らの言い分がまったく伝わってこない(少なくともTVのニュースでは)。役人や知事がTVにでてきて「許されない」とか言う場面ばっかりだ。
もちろん伝えられている事が事実なら、それは罪なんだから罰を受けるべきだけど、その煽りを食らって困るのはコムスングッドウィルだけじゃない。今、彼らのサービスを受けている人たちも困るんだ。そーゆー視点を交えて冷静な意見を述べる人が、少ないと思う。

もうひとつ。昨日の夜TVで誰かの談話で「福祉事業をやって利益を出すという姿勢が問題だ」という発言が流れていた。どこかの知事さんか市長さんの話だったと思うんだけども、これはちょっとどうかと思う。ちゃんと利益が出る事業にしなきゃサービスが継続できないじゃないか。コムスンだって「これから将来にわたって、ずっとサービスを続けるんだ」っていってアレだけの規模を維持してきたんでしょ? 今回のお金をかすめ取るような事件だって、苦しい所でなんとか利益を出すにはどうすれば?と悩んだ現場のマネージャの苦肉の策だったんじゃないんだろうか?(超妄想) トップは事業の目標押し付けてくるし、部下はコストを抑えてサービスを提供する工夫が足りない、なんて介護事業に限らずどこの現場でもありそうな話しだ。
こーゆー「なぜそうせざるを得なかったのか」をきちんと捕らえて、社会全体の仕組みとして再発防止をどうするか考えるのが、政府トップの役割じゃないのか? マスコミの伝え方にも問題があるのかもしれないけど、水戸黄門桃太郎侍か必殺!仕事人を待ってるような話が多すぎる。「誰かあいつらを吊るせ!」みたいな。こーゆー本質に迫った話が聞こえてこないところに、「大丈夫か日本!?」という感じがすごくしてしまうのは仕様ですかそうですか。

弁証法的観点からも帰納的なご意見

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/070531/iken1.pdf
いやはや、びっくりですねw ま、署名が本物なのかどうかは、確認のしようがないし、アップルジャパンは肯定も否定もしていない。でもまあ、「やってないし、日本の行政に楯突く気もないですよ」と言いたいなら否定するよね。

コムスン その2

会長と社長の記者会見の様子がTVで伝えられて、やっと彼らの口から謝罪と今後どうしていくかが聞けた。あの会見自体は特に違和感感じなくて、まあ、当然だよなあと。
でも
ちょっとだけ引っかかったのは行政処分下る寸前で、事業所をどんどん閉鎖していったという所。結局今回の行政処分が大々的に報じられなければ、うまいこと隠して穏便に済まそうという意図があったはずだ。そこは、行政処分が下る原因になった架空の従業員を計上したのと同じぐらいダメな話で、そこは社長が辞任ということで、まあ申し訳ありませんでしたと。

こんな所を見ると、うまい事誤魔化そうとしたけど、うまく行かないと判断したので、本体事業に延焼していくまえに火を消したってことなのかな。そこはいい判断だったと思う。結局法人としての企業というのは利益追求の為には脱法行為も辞さないモノだから(よしあしはさておき、そーゆーモノだという事)「こっちへ行ってもウマくないよ」という風にすれば、あるべき方向に舵を切る。今回、コムスンの事件が早い段階で「すいませんでした」になったのは、良くも悪くも彼らがソロバンを弾くのが得意だったということに尽きると思う。

まー、もっと社会正義とか倫理とか遵法精神とか道徳とか、そーゆーものを良しとして広めていこうぜ! という風にしていかないと、こーゆーつまらん事件が後を絶たない。その危機感があって、教育改革で小学校から道徳教育やりますという事か。