北朝鮮の制裁解除について、家族会のひとたちのコメントが、ちょっと疑問

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080118-931444/news/20081012-OYT1T00103.htm

 「私たちの手の届かないところで物事が進んでしまう」――。北朝鮮への経済制裁の根拠となる「テロ支援国指定」を11日、米国がついに解除した。

 解除に反対し続けてきた拉致被害者の家族たちは、米国の決定を止めることができなかった日本政府に対しても、不満や怒りを訴えた。

制裁解除を残念がっているコメントが報道されるんだけど、なんかちょっとおかしい気がする。拉致された人が帰ってくる事を望んでいるなら、さっさと国交を正常化して友好関係結んだほうが早いんじゃないのかな? なんというか、あのコメントだけTVで流されると「北朝鮮を懲らしめてください」といっているように聞こえてくる。拉致された人の帰国はもうあきらめちゃったの?

制裁制裁って勇ましいことをみんなが言っているように聞こえるけど、そのあと拉致された人がどうやって帰ってくるのか、その具体的なプランはないように思う。北朝鮮政府が「今まで悪い事をしてきました。拉致した人たちは返します。すいませんでした。」とか声明を発表して、水戸黄門のEDよろしく大団円になるとでも思っているんだろうか? その物語のありえなさなんて、普通に想像できると思うんだが。

もちろん、国交正常化っていう論だって逆方向の極論だ。具体的な落としどころとしてはもうちょっとマイルドにして、北朝鮮政府の面子を立てて、なんとか拉致された人を帰国させる作戦を考えたらいいんじゃないの? ポーランドとか東ヨーロッパの友好国に実は住んでました!とかでいいんだよ。嘘だってわかっていて、それを飲み込んで手を打つなんて、どこでも日常的に行われていることじゃないか。イラクやアフガンの物語だって大差ないんじゃないの?