CSRなんて語をよく聞きますが

ちょっと、チェックしている日記で、面白げなエントリがあった。
「虚業」の意味する所 - 技術系のシバチョ2.0がコラムを書く

そもそも、CSRってなんなのよ。企業の社会的責任を決めるのは誰?株主?国民?それとも消費者?

元になったエントリはこっち。
http://d.hatena.ne.jp/YOSIZO/20080222/1203692098

あのな、そもそも会社は社長のものなんだよ。

まあ、こっちの論は、その通りでしかない。上場してなきゃ社長の私企業。上場してたら株主の物ぐらいか。

で、まあ、気になったのは"CSR"って語。Responsibilityが日本語で責任になっちゃうんだけど、日本で「責任」なんていうと何かあったら私が悪うございました!って謝る人についているってイメージがあって、ネガティブな感じがどうしてもつきまとう。

でも、本来はResponseしていく能力の事なんだと、思う。いろいろな何かに応えていく能力。それを踏まえて、じゃあ会社って、どんな存在だろう? と考えてみた。箇条書きにすると

  1. 人に働く場所を提供する
  2. 集まった人が製品やサービスをみんなに提供する
  3. 作り出す製品やサービスがみんなの役に立つ

こんな感じか。一口に言うと人と社会とを結ぶパイプ、かな。で、そーゆー機能を果たしていれば、それが既にCSRを果たしているということだと思う。

で、id:shibacho氏のエントリでは「虚業」という言葉にも話が及んでいる。

というわけで、個人的には「虚業」という言葉の定義は「CSRを果たしていない企業」ということにしました。

ということは「虚業」というのは上で箇条書きにした要件の裏返しということかな。

  1. 閉じられた仲間だけで構成される
  2. 社会に対して製品やサービスを提供せず自家消費する
  3. 存在が社会の役に立たない

隔絶されている、閉じた世界。Responseが無い。社会に対して貢献することがない。そーゆーのが「虚業」と考えると、うん、まあ、違和感はないな。こう考えると大企業のカルテルや公共事業(特に一時期批判の的になったハコモノ関係)における談合なんかは「虚業」と呼ぶのにふさわしい。

最近「仕事」ってキーワードでいろいろ考える事があったけど、その延長として「会社」っていうものについても考えてみると面白いかもしれない。なんか本でも探してみるか。

ちょと加筆。上の「虚業」で村上ファンドを思い出した。村上さんは「お金儲け悪い事ですか?」と記者会見の席で語った。それにものすごく違和感というか、イヤな気持ちを覚えたんだけど、それは村上ファンドが社会に対して開かれていなくて、一部の人にしか利益を提供していなかった(と、思っています、私は)からなんだ。一方で、ホリエモンに対してそんなにイヤな印象を持たないのは、社会に対して開いていたからなんだと思う。株式も公開して、多くの人を雇って、いろんなサービスや製品を世の中に送り出した。彼は実業家と言えると思う。今頃何してるのかわからんけど、またがんばって欲しいな。