RCI

RCI(rank correration index)。順位相関係数という指標がある。ぱっと見直感的にどんな指標なのかピンとこなかったけど、なんとなくわかったのでメモ。
特徴としては株価のボラティリティが大きくても小さくてもRCIの変動幅に影響はない。+100と−100の間を行ったり来たりする。なんでだろ?と思ったんだけど、計算式を冷静にみればなんてことはなかった。計算の基礎が、株価が時系列に対して相関が高いか=日ごとに価格が上がっているのか下がっているのかの順位だけで、振れ幅が考慮されないからだ。計算期間の間、毎日株価が上がっていれば100になるし、逆に毎日下がっていけば−100になる。1ティックづつの変動でも100ティックづつの変動でも、RCIで見たら同じになる。
これは株価の動く方向を示してくれるのでトレンド指標の一種と言える。この指標値で利益を上げるには株価の振れ幅をモメンタムかなんかで計って、投資機会として適切かどうかを判断しないといけないんだ。振れ幅がものすごく小さくて10日かかって3ティックしか動かなかったりしたら、それはちょっと・・・ という感じ。ボラティリティは大きすぎても困るけど、小さすぎてもおいしくない。適切なボラティリティフィルタと組み合わせて、投資期間内で十分な利益が望めるかどうかを判断するといい感じになるんじゃないかなと。

あと、投資対象銘柄の分散によってリスクヘッジするとき、同じような値動きをする銘柄に同じ方向に仕掛けてもヘッジにならないので、ポジションを取っている(もしくはこれから取ろうとしている)銘柄と値動きの相関が小さいかどうかを相関係数で調べて、弱い相関のものを選ぶようにするとかするといいかも。