nVIDIA Hybrid SLI

PINUPS - 上田新聞 blog版: "ハイブリッドSLI"のパフォーマンス

PCPOP.COMに掲載されているNVIDIAの"ハイブリッドSLI"資料に、ビデオカード単体と"ハイブリッドSLI"時のパフォーマンスの比較が行われていますが、GeForce 8400で100%、8600で25%、8800 GTXでごくわずかスコアをアップすることができるとのこと。

これは面白いかも。ビデオカードを追加すると、オンボードビデオはセカンドディスプレイ用ぐらいしか用途がなかったわけだけど、ゲーム用のソリューションとして資源を有効に利用できるようになる。H.264エンコード・デコードなんかも高速化できたら、言う事ないんだけどな。

nVIDIAは、直近で対称型マルチプロセサ技術を応用した製品としてSLIを出してきたけど、性能的に非対称なプロセッサを組み合わせて、性能が低いプロセッサに足をひっぱられずに、足し算になるような技術を出してきたと。前は同じ性能比のものを組み合わせないといまひとつだったのが、かなり改善されたんじゃないかな。うーん、これはどういう事だろ? 性能比が異なるやつで処理結果が足し算になりつつ、一定の処理結果を安定して出す、ということは、二つのGPUに渡す仕事の量を最適化する技術を開発したってこと?

AMDは長期的にはヘテロジニアスで行くって言ってるし、その為の基礎技術も蓄積されてる。さて、直近の勝負として、どんな事をしてくるのか楽しみ。あれだ、CrossFire+1で、2枚でCrossFireして、オンボードビデオをさらに参加させるような事したら、面白いんだけどねw GPUの汎用プロセッサ化が進めば、物理演算だけやらせるとかできそうだし、AMDの進む方向はそっちなんだから、ちょっと期待してみようか。

ふむ。ちょっと思ったけど、AMDって、単品で商品になるだけのGPU技術とCPU技術の両方を持ってる会社なんだよね。そしてGPUの構成単位であるSP(シェーダープロセッサ?)はハイエンドだと100個もついてたりする。これを将来は汎用プロセッサ化して、CPUコアに統合されるなんて風呂敷を広げたりしている。intelが80コア搭載のmany core技術のデモをしたのは、ここのあたりを意識してのことなのかな。将来AMDにここの部分でやられそうなので、今から対策しておきますよと。
今までintelは対称型マルチプロセッサでやってきて、多分many core技術もその延長にあるんだと思う。AMDがここを差別化する為にも(そしてスケーラビリティを確保する為にも)ヘテロジニアスで総合性能を引き上げる技術が必要だ。intelAMDの対決というのは、対称型アーキテクチャと非対称型アーキテクチャの対決、ということになるんじゃないかと、思ったり、思わなかったり。思ったり。