年金加入問題

なんだかエライ事になってますが。これ、昔住民基本台帳法改正で、全国民に一意なキーになる住民基本台帳コードを割り当てますって話について「社会保険庁年金記録にマスターになる一意なキーが欲しいからだよ。手作業名寄せ*1確認する作業がもう既に破綻している。」と指摘しているWebの記事をどこかで読んだ記憶があって、ああ、なるほど、と。
多分社会保険庁のシステムも住民基本台帳をベースにしたものに更改して、やっと機械処理でマッチングができるようになった。それで出てきた数字が五千万件とか、具体的な数字がでてきたと。まあ、そんなところなんじゃないのかな? 確か公的年金の加入記録って各地方自治体が管理してたと思うんだけど、本人が転出記録残さずにどっかいっちゃったり、市町村合併なんかでごにょごにょみたいな感じになったりしたんじゃないんでしょうかね。多分。アメリカなんかだと戸籍がなくても社会保険番号を押さえていて、その番号がないと公共サービスの他に民間のサービスを受ける上でも困る事が多いので、こーゆー事が起こらなかったんだろうな。日本は普段年金の事なんて忘れてるから、60歳とか65歳になってさあ困ったと。
まあ、なんつーか、社会保険庁で一括管理の仕組みになってなかったから、一概に「社保庁ゴミ! 死んじゃえ!」とも言えないよーな気がします。だいたいさー、厚生年金だって会社がちゃんと保険料払ってるかどうかだって、一般社員じゃわかりようがないじゃないか。給与明細に「はらいましたよー」って書いてあったら、たとえピンハネされていたとしても信じるしかない。で、いざとなったら「おまえ保険料納めてないよ」といわれた時、もうリカバリーのしようがない。にんともかんとも。
あれだ、社会保険庁で一括管理して、毎月明細を個々の加入者に送って通知するしかないんじゃないの? で、その確認を怠ったらそれは個人の責任だと。それしかないような気がします。

んー、なんというか、「国が面倒みてくると思ったのに!」とか言うのは、なんというかムシが良すぎるような気がするな。いつも危機感持って、国がアテにならんと思ったらちゃんと個人年金やると。国が!とか思うなら、公的年金制度についてちゃんと勉強して、自分の安全保障についてちゃんと担保しておくとか。なんか今の騒動みていると、なんかあるとすぐ国のせいにしとけーみたいな、感じがする。それはちゃんと自立した大人といえるのか?

*1:ちょっと思い出したので訂正。いくらなんでも全てが手作業という話ではなくて、名寄せでやってるけど限界ですよ、という論だったはず。