新潟の報道合戦は

なんか、はてなの日記でちょっと興味深い記事を発見。なんでも新潟で起こっている報道合戦に巻き込まれて現地の人が非常に困っているらしい。

天漢日乗
http://d.hatena.ne.jp/iori3/searchdiary?word=%2a%5bearthquake%5d

ここも他からの転載だけども、カンタンに列挙すると。

  • 報道ヘリの音がうるさくて、睡眠がとれない
  • 同じく報道ヘリの音がうるさくて、生存者捜索に支障をきたしている
  • そもそも爆音響かせる程の低空飛行は航空法違反。法令遵守意識なし
  • マスコミが男の子救助の取材で病院に300人殺到
  • プライバシー無視の報道に抗議しようとすると、隔離されて一喝
  • 不足気味の物資を報道関係者が買占め

極めつけはこれだろう。

  • 孤立した被災者の取材にヘリで突入後、報道関係者の撤収は被災者救出用ヘリで。この為被災者救出が遅延。

で、mixiからの転載の転載。

マスコミはたよりになりません。マスコミへは、支援活動の妨げとなり、被災者の心労を倍増させる今の取材のやり方についての、抗議の声をあげてください。あまりにひどい状況です。

もう激しく邪魔としか言いようがない状況らしい。このことはTVや新聞からは伝わってこないことだ。これらの情報はmixi2ちゃんねる経由で現地の人から発信されているらしい。この情報の全てが本当かどうかは確率の問題だろうけど、信用できると思う。もう、TVの時代も終わったってことだな。自らを省みる機能や、社会通念というものがない組織は、必要ないです。それに、ネットワークで情報を発信することでこれまでの報道というもののありかたが変わろうとしている。統制の利かない情報の流れ。そして気になることは、これを恐れる人は、次になにをするでしょう?って事だ。2ちゃんねるひろゆき氏をDHCが訴えたりしたけど、そんなことが起こってくるんじゃないのかな? WinnyのBBS機能だってP2Pの完全に統制することができない、恐ろしい機能だ。なんかいろんな事をかんぐっちゃいますね。

で、マスメディアのイヤな面があらわになった話だけれど、「ゴキゲンを創造する、中ぐらいのメディア」を名乗る「ほぼ日刊イトイ新聞」でこんな動きがあった。下は27付けの「今日のダーリン」から転載。長いけど、途中を省略すると伝わらなくなっちゃうと思ったので。記事へのリンクが本当はいいんだろうけど、この「今日のダーリン」ってコラムは翌日には消えてしまうので・・・

26日の夜のことでした。
たくさんの荷物を運べるヘリコプターとか、
こんなときにフル稼働できないものなのかなぁ。
寒くないようにだけはできないものか、
せめてあたたかい食事が配れないものか。
そんなことを思って、原稿を書く手が止まっていました。
募金も大事なのだと思います。
ただ、現地ではいますぐに使える
「なにか現物」が必要なのだと想像していたのです。

そこに、「ほぼ日ハラマキ」をつくっている
「白倉ニット」さんの「ハシレトノサマ」くんから、
メールが届きました。

=
ご存知かとおもわれますが、
今回、僕の近くで地震がありまして、
避難所生活を送っている方がおられます。
今日は特に寒いみたいで、
明日の明け方にはミゾレが振るかもしれませんし、
体育館の隙間風は寒いだろうと思いました。
そんな家に帰れない人達に
工場で眠っているハラマキを届けようかと
思いついてしまったのです。


彼個人の思いつきとのことでしたし、
眠っているハラマキとは、
不良品交換時のためのストックで、
それを無料で配ってしまったら、
お金を出して買ってくれた人にもうしわけない。
また、横尾忠則さん、MAYA MAXXさん、長野ともこさんの
デザインのものもあるので、
厳密に言うと、著作権などにもからむ問題もあります。

というような、硬く考えるとやっかいなこともありますが、
寒いのは、「今夜」であり「明日」ですから、
多少まちがった判断がまじったとしても、
「ハラマキを配る」ということが早くできたほうがいい。
そう思ったので、これまた
ぼくの個人的な判断で決めて返事しました。
仮にまちがいがあったとしても、
ぼく個人で責任とれる範囲だと考えました。
ぼくは、「ほぼ日」が「ハラマキ」というようなものを
つくっていて、ほんとうによかったと思います。
このことで迷惑がかかる方について、
いま現在、あまりうまく想像できていませんが、
そういう方がいたならば、あらかじめごめんなさい。

 想像力と決断力。人を助ける為にリスクを取る、という判断を下せる経営者の姿を見ました。かっこいいと思いましたよ。ホント。