電脳コイル雑感

なんだろう、今話題先行でまだまだこれからな感じのユビキタス。これが本格的に浸透していって、UIがあのめがねを通じたものになれば、あんな感じなのかなー。ユビキタスってのは、あーゆーことだと思う。あーゆー実装もある、というか。
ユビキタスコンピューティングってのはすべてのモノにコンピュータが内在されて、なおかつその存在を意識する必要がないレベルにまで普遍性(常在性かな?)が高まる事だと思うんだけど、あのめがねがあることで、実際にそのモノに実装しなくても済んでいる。めがねを通じて見る世界が、そうなっていればいいんだ。
あと、すごくいいなと思ったのは電話で、手の親指と小指を伸ばして、間の指を握りこんだ形にすれば、それがそのまま電話として機能するアレ。最高のUIだ。あとはめがねビームもわかりやすいw ジェスチャがそのまま指令になるというのは、これからどんどん研究が進むんだろうな。タンジブルなんかも、どんどん進歩していって欲しいと思う。例えば、真っ白なノートみたいなものがあって、めがねを通して見ると文字が読み取れたりしたら、その時読みたい本がいつでも読める。文字通り、ページをめくれば次のページが現れるようになっていればいい。あらゆる操作インターフェースが全ての操作可能なモノに投影されて、結果がそのまま目に映る。ちょっと面白いんじゃないかな。

あとは、まあ、フツウの世界と電脳空間が混ざって見えるってのが、この舞台設定の一番の面白みだなー。ただ、めがねを通じて見える電脳存在が、物理空間にどこまで干渉できるのか、その境界線の曖昧さが、今後の展開に絡んでくるんだと思う。物理空間にいるはずなのが、物理存在が失われて、いつのまにか電脳存在でしかなくなっているとか。そうなると幽霊の電子化って事に?w ま、今後に期待しよう。