小沢さんは一体どうしたいの? by 太田光

太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中

緊急提言で、政党の分離・連立禁止法案提出という内容でしたが、んー、何が悪いのかがわからない。

小沢さんと福田さんの党首会談で、妥協点みつけて政策実現していこうぜという話がケシカランということなんだけど、その論拠になっているのが有権者にとっての「聞いてねえよ」という話。もしこれを徹底すると、もうホントに公約として掲げた事しかできないという事になって、彼らが生身の人間として国会で議論する意味がないと思う。直接投票で全部きまっちゃう。そうではなくて、私の代理として、あなたに私の参政権を託すので、議論してきてくださいねというのが、代議員と議会というシステムなんじゃないのかな。

と、考えると、小沢さんは自分の政策である自衛隊派遣の根拠を国連決議に求めますという法案をどうしても通したい、それを通す為に、泥水をすするような覚悟でアレをやったんじゃないの? その泥水をすする事ができるのが、大人スキルというやつなんだと、思う*1。いくらかっこいい事を言ったって、成果(政策の実現)が出なければ、そこらの小学生と変わらないじゃないか。

党首会談の後の、小沢さんのやめます、いややめませんについても、アレはアリだと思う。もしアレが非常に情緒的なレベル*2で行われた行動だとしたら大いに問題があるけど、自分のブランド力を人質にして党に対して「俺の政策実現に協力するか、俺を殺すかどっちだ!!」という交渉*3だったとすれば、それはアリだなと。全てが政策の実現という一点で整合性が合っていると思う。もちろんその政策の是非はあるけど、政治家としての行動については、まあ、妥当といっていいんではないかなと。

もちろん、そーゆー行動が許せないという論は、それはそれでアリだ。それこそ次の選挙で小沢民主も福田自民も糞!と言い切って白票なりなんなりを投じてくるというのも、ひとつの選択肢だ。まー、なんというか、みんな大人なんだから、どんどん自分の信念もってやればいいんだよ。でもその結果として責任もついてまわるので、ヘンな事したら叩かれるぜと。そーゆー事じゃないかな。

*1:いわゆる某少佐の言う所の「理想の為に卑小な生を選ぶ」というヤツだ。

*2:安倍さんの辞任は情緒の問題だろうね。

*3:まあ、事が一国の、それも世界有数の軍事力行使に係わる問題で、これから10年、20年先の日本の、国際社会における立ち位置を左右する法律ということを考えると、小沢さんが政治生命を賭してやりたいという情熱を持っていたとしても、不思議はないな。