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あえて言うなら厨?
id:chainさんの所の「暑い日に怖い話」というエントリからのリンクを3つばかり読んだ。これ何年か前にラグナ方面で月宮なんたらの「お兄ちゃんどいて! そいつ殺せない!」と同様の事件を集めたサイトだったんだけど、事件がこれほど多いとは。いや、まあ、情報の流動性が高まったから、知られるようになっただけなのかもしれないけど。押しかけ嫁の話とか、昔だったらそのままなんとなく夫婦になっちゃって昔話みたいなオチになっちゃう事も多かったんじゃないですかね。

で、まあ、全体的には同人業界の人の周辺で起こる事件のようなんですが、なんとなく、そーゆー間違いを起こしやすい雰囲気はあるのかな、と、ちょっと思う。もうコミケット行かなくなって数年経ちますが、あそこは空気が別で、特殊な空間なんだと思う。その特殊な雰囲気の中に、幼い(とあえて言おう)精神が入ってしまうと、あっという間に飲まれて間違ってしまうよと。特にあそこは細かいサブジャンルに分化をどんどんしていったりして、そこで同じジャンルのサークル見つけると、客でもサークルでもうれしくなっちゃうんだよね。「おお、同志!」みたいな。思い込みの激しい(幼い)精神の持ち主が、そんな空気に飲まれたら、もうどこまでも行ってしまうよと。あそこはそーゆー思い込みの激しい人ほど集まる傾向があるしねえ。コスプレやなりきりチャットなんて思い込みが強くなきゃ成立しない遊びだし。

まあ、なんというか、日本全体で幼いまま体が大きくなってしまった人が全体的に増えているんだろうね。それが親の世代にも現れてきたというのが、給食費とか保育料を払わないという現象になって最近目立ってきたと。「G県厨」と「真性厨父」も、その手(というか、父は社会的にそーゆー世代というよりはパーソナリティの問題かもしれないけど)みたいだし。そしてその親が育てる子供というのが、またそのように育ってしまうと。そしてそのコ達が、同人界という濃縮・増幅装置を得て、↑みたいな事件に発展する。うーん、これはハレとケの区別がつかないという事なのかな。そういえば何年か前に、「日常がハレ化してきてケとの区別がつかなくなってきている」なんて話を何かで読んだような気がする・・・ いや、一番大きいのは想像力の欠如だろうな。妄想力はものすごいものがあるけど。いや、違うな。

これは、カルチャーギャップなんだ。厨と呼ばれる迷惑な人たちは、相手のことが想像できないわけじゃなく、想像して思いやるけど、それが結果として、相手にとって困った事になってしまうということか。なぜそこに乖離が生じるかというと、日常がハレの文化で育ったか、日常がケの文化で育ったか、その違いなんじゃないかなと。かれらは考えるし、相手のことを最大限思いやっているんだけど、それが日常ハレ文化に基づいたもので、多分コミケット会場(あるいは彼らだけのコミュニティ)みたいなところでは、通用してしまう。それを日常ケ文化の人に対して、日常と呼ばれる場所で展開するから困るんだ。同じような事が地下鉄サリン事件なんかにも言えるんじゃないのかな。事件を起こした信者の人たちはそれが善だと信じて実行したんだ。ただ、それは我々の価値観と合いませんよと。

じゃあ、この地獄から脱出するにはどうすればいいのか?というと、相手の文化を知るしかない。この場合「相手」って相対的なものだけど、マジョリティに合わせてくしかやりようがないと思う。いわゆる「常識」というヤツ。世の中一般は、こうなっていますよ、という事を知っていてソレにあわせた行動をTOPに応じて取れるということが、常識の範囲内に収まる大多数の中で少数派が生きていくには必要だ。まー、なんというか、ダラダラと書いてきたわりには「常識を知れ」(逆に言えば「ヤツラは常識がない」)というなんとも普遍的なオチということに(´・ω・`)