おとぎ銃士 赤ずきん

最終回でした。最近あんまりアニメ観てないけど、これは近年稀に見る良作だったんじゃないでしょうか。さすがマッドハウス。ひさびさにこの手のアニメのOP曲のCDも欲しくなりましたw 明日でも久々に秋葉いってみようかな。
あと、もう少し感想らしい感想を。
最後の最後に、登場したキャラクタのその後がED曲が流れる中、映し出されたけど、その中に封印されたサンドリヨンも含まれていた。これは人によっては「将来への不安」にもとれるけど、私には救済のように感じられた。穏やかな表情で眠る姿は、前回巨大化した怪物ではなく、成熟したマレーンを思わせる。次の1000年で、サンドリヨンは変われるかもしれない。
まあ、とりあえず壮大な問題の先送りだったわけだけど、それは悪い事ばかりじゃない。1000年後にはエルデとファンダヴェーレが融合する事ができるのかもしれないしね。

あと、見せ場としては三銃士がエルデを出るところも。ここは三銃士がエルデの人たちに何も言わずにファンダヴェーレに帰ろうとするけど、りんごちゃんは「そんなのないじゃん!」と。彼らは築き上げた絆を断ち切って帰ろうとしていた。断ち切らなければ帰る事はできないと思い込んでいた。でも、そこで草太くんは見送りに行く。彼が言いたいのは(彼の行動で表現しようとしている事は)二つの違う道を行く事になっても、絆は持ったままでいいじゃないか、ということかな。それを持って歩けば、悲しくも、寂しくもない。旅の仲間は、どこにいても旅の仲間でいいんだ。この考えは結構イイものだと思う。人とのつながりがリアルな人生の財産だしw

猫キャラ好きとしては、ランダージョにも触れないとw 温泉街で横井さんや小野田さんみたいな感じでエンカウントするわけだけど、三銃士は「もう終わったんだ」と。まあその後はハッピーハッピーで温泉満喫なんだけど、前回と今回では戦後というか、和解もひとつのテーマだったんだと思う。いいキャラはみんな和気藹々(すいません、この漢字書けないw)とやってるんだけど、ホントはそんなにうまくいかないよね? そこでランダージョにはそこのハードルはやや高い(それでも普通よりはずいぶん低いよなw)役割をやってもらったと。大なり小なり争いがあれば、相手を永久に抹殺でもしない限り、その後の付き合いがある。どこかで和解しないといけないんだ。これも「人とのつながりは大切に!」という考えに繋がっていくわけだけど、そーゆー方向への解釈が多くなるのは、そんな事を最近意識しているからなんだろうなw

んー、あと今回の本編じゃ本来はありえなかった「温泉」みたいな話を最後にいれたのは、やっぱりファン活動というか同人誌の影響を受けたというか、意識したってことなのかなと。「三銃士と旅の一行がみんなで温泉に!」なんていかにも同人誌でやりそうな話だw そーゆー「ありえなさ」を表現して、それがそれで受け入れられるなら、じゃあ本編でもやろうよ!という判断だったんだろうけど、そこが本編の最終回として、物語の大切な一部としてちゃんと成立しているのは、さすがプロという感じでした。