おつかれ日本代表@ワールドカップサッカー

んー、とりあえずお疲れ様。

なんか、オーストラリア戦のジーコ采配がダメだとか言う話をよく聞く。正直サッカーよくしらんので、戦術的にどうだめだったかとかはよくわからない。でもなんか、ジーコの思いが選手に伝わらなかったという、コミュニケーション不全の組織の悲しい物語だったなというのが、私の感じたワールドカップ。これは、ジーコと選手だけじゃなくて、選手同士もそうだし、ファンと選手もそうなのかもしれない(正直、前のワールドカップの時より、ファンがずいぶん勝手な事をいってるなという感じを強く持った)。

きっとあの時、ジーコには小野を入れることでチームがどうなるか、イメージがあったはず。それが選手に伝わらなかった。伝わらないようなイメージを持ってそれを実行することがダメなら、ジーコはダメってことになるんだろうけど、それをちゃんと掴み取ることができない選手とファンがいるってのも事実だと思う。結局監督の選手交代指示なんて、その意図や場面が純粋に評価されることなんてなくて、みんな選手の出した結果しかみてない。結果なんて相手ありきなんだし、アレ見て「ジーコだめ」とか言うのは、ほんと無責任というか、浅い言葉だと思う。

チームワークに必要なのは、お互いにどう動けばいいのか、言葉に出さなくても理解して動ける事だと思う。UOで集団戦やったり、仕事で6−7人のチームで働いたりして感じてるのはそーゆー事。誰が何したがってるのか、私に何を期待しているのか。それを理解して、「こうだろ?」と、動く。ピタっとハマったとき、「いい感じだね」となる。なんつーか、仲間に対する思いやりなんだと思う。すごく緊張を強いられる場面でも、若干の精神的ゆとりが必要なんじゃないかな。もちろん、思ったことをスっと行動に移せるだけの最低限の基礎体力は必要になるんだけど。

If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I woudn't deserve to be alive.

まー、なんつーか、そうだよなあとか、思います。それにしても上の言葉。日本語訳で主語が「男」になるのはおかしいと思うぞ。

あとちょっと面白いBlogエントリを発見。

続き。Yahoo!に配信されたジーコ談話は、少しトーンがゆるめてある。(追記 6/20 5:00 下に追い出してある記事を上に上げました)


ジーコ監督「我々はまだ生きている」
2006年6月19日(月) 2時40分 ISM
(略)
ジーコ監督(日本) 
「負けたら終わりという難しい状況での試合になったが、引き分けという結果になった。簡単なパスミスもあり、クロアチアに反撃されてしまった。ボールコントロールがあまりよくなかった。ただ、選手はよくやったと思う。敬意を表したい。15時からの試合が2試合続いた。誰もが動けなくなるほど暑いなかでの試合だ。サッカーはビジネスの側面が大きくなってきている。それによって選手が犠牲になっている部分もあると思う。30度という暑さのなかでの試合。選手は暑さにやられた部分もある。
(以下略)


さらに続き。BBC Sportsも、酷暑の中の試合を二度も組まされたジーコの怒りを取り上げている。


Japan boss angry at match timings

Japan coach Zico criticised World Cup organisers after his side played their second consecutive match, against Croatia, in hot weather.
Japan drew 0-0 with their Group F rivals and will need to beat Brazil in their final group game to stand a chance of making the last 16.

"It's a crime that we had to play in this heat again," said the Brazilian.

"Our last game was at 3pm too but they want to do it that way for television. I guess business is business."

BBCはちゃんと
 テレビ放映のせい
と書いている。日本の新聞がこの発言をとりあげないとすれば
 電通様には逆らえない
からだろう。電通のメディア支配は成功してますな。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2006/06/w00_7fb9.html
"I guess business is business."は全くその通りだと思いますよ。でも、スポーツはショーだと思う。どんなに感動的なプレイも、観客がいなければ、感動は生まれない(もっと正確に言えば観客の中に感動は生まれない、かな)。そしてショーとして興行収入が発生しなければ、それを生業として生計を立てることはできない。一方的に電通を批判する事も出来るけど、私はそれはしたくないなー。
んー、でも、電通の顔色うかがってちゃんと伝えないマスコミは、正直チキン過ぎると思うぞ。「言葉の力を信じている」ってのが、ホント言葉だけにならないようにがんばってくれよw