週末ワイン生活

で、今日はシャトーラグランジュ1996を開ける!ということでつまみを購入に。サラダ関係は定番化してきた温野菜、アスパラと鴨肉のサラダ。これにドライフルーツを焼きこんだ硬いパンを2つばかり。あと、ハーブ(バジルとパセリらしい)を練りこんだカマンベールと、クータンセ。で、帰宅して抜栓!


ビンの口からいい香りが上がってくるけど、こう、丸い感じ。果実そのものとは違う感じの香りがまじってるのが素人でもわかる。これが熟成香ってやつなんだろうね。ワイングラスに注いでみる。やっぱり紫が濃い。でも2000年に比べると「真っ黒」みたいな印象ではないな。あくまでも濃い紫って感じ。これがヴィンテージの違いなんだろうなあ。2000年が熟成したらどうなっちゃうんだろう??? 

さて、前置きが長くなったけど、味について。えーと、うめーです。濃くて、タンニンも強く感じられるんだけど、これがまろやかになってる。若いワインでタンニンが強いなんていうと刺さるような刺激になるんだけど、さすがに8年熟成されるとこうなるってことか。開けていきなりマイルドで、飲みやすい。若いワインだと強いタンニンがのどごしを荒っぽいものにするんだけど、これはすーっとコクだけが喉を落ちていくみたいだ。いわゆる「ビロード」と表現される味わいだと思う。思ったんだけど軽いワインだとこうならないんだよね。そもそもコクの成分が希薄だから。タンニン豊富なコクのあるワインの場合、やわらかい刺激を伴いながら喉を落ちていく、そのちょっとの手触りみたいなものが「シルク」じゃなくて「ビロード」と表現される理由なんだろうな。やっぱいいもの飲むと違うね・・・

あと、最後のほうは味が違ったんだけど、理由がわかった。ボトルに残ったやつにはワインの滓がたんまり入ってるってことだ。モノにもよるけど、これがより荒々しいタンニン、雑味みたいなものになってくる。あと、時間経過による味の変化がこれに加わる。滓の問題クリアにしたければデキャンターに移すのがいいと弘兼さんの本にあったけど、使ったデキャンタを洗うのがめんどくさそうで、やれる気がしない・・・ _| ̄|○

まあ、若いワインでも、チーズや食事と合わせればきつい刺激を和らげることができるので、それはそれで楽しめる(何しろ安いしね)し、ワインに合わせた飲み方をすれば楽しめるんだけど、やっぱイイヤツはイイヤツなりの楽しみ方があるね。