『夕凪の街 桜の国』購入

札幌の街をふらふら歩いていて、適当に本屋さん(リーブルなにわの大通りじゃないところ)に入ったらまんがが充実しているところで、でふらーっと平積みをスキャンしたらみなもと太郎さんが書いた帯のついた本が。少女まんが風の絵でやわらかーい雰囲気の本でした。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

で、帯によると「この十年で最高の収穫」とまで評されている。どうも戦後まもない広島の街の話らしい。で、買ってからスターバックスにもぐりこんで(家にかえると甥っ子の襲撃にあうので)小一時間ばかり、トールアメリカーノとチョコレートケーキとあわせてゆっくりと楽しむ。

すんごいやられた。暮れも暮れ、大晦日の午後2時にこれが来たか! 泣きはしなかったけど、すごい動揺と嗚咽に近いものに襲われる。細かいことはまたちょっと整理できてから書こう。まー、感性の差で感じ方も変わってくるとは思うけど、ものすごく揺さぶるパワーあると思う。3編が収録されているけど、1つ目の『夕凪の街』の破壊力がすごい。この絵で、序盤の物語で、ガードが下がった所に強烈なボディーブロー。是非はあると思うけど、力があるのは間違いない。姉にオススメで実家にモノを置いてきてしまったので、細かいことが今書けない(実は例によって翌日記入)のが残念。

んー、しかしこの絵。昔の滝田ゆうさんの絵を思わせる温かみのある絵で、裏路地とかバラックといった昭和的な風景にぴったりでイイ。こうの史代さんにはもっと違った物語をこの絵で作って欲しいものです。

・・・ちとググってみたら文化庁メディア芸術祭で大賞受賞。他のBlogサイトでもかなり取り上げられている事が判明。くー、おれのアンテナも腐ってきたかな。もっと早く気づけ・・・

 私の腐れた文章よりはるかに上等な感想あったのでリンク。もうちょっと私なりにマシなの書けたらトラックバックしようかな。

 あと、みなもと太郎さんの書いた帯が読めるサイトあったのでリンク。