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日常#16感想 なのの細かい心情の表現がすごい

日常#16、すごくよかったなーと、今でも余韻に浸っているわけなんだけど、なのの心情がね、ほとんど表情だけですごく細かく表現されているのも良かった。前UPした時は書けなかったけど、ちょっとそれだけでUPしてみることにする。

場面は最後の、ゆっこを玄関先で呼び止めたところ。そこからのなのの表情を追っかけてみる。

相生さん!
あの… また… よかったら…

このセリフの直後から。

ここで口ごもっちゃうんだよね。で、少しの不安を抱えながら答えを待つ。

でもってゆっこが

おーう! 来る来るー!!


それを聞いてこの表情。もう本当にうれしそう! 見ているこっちがうれしくなる! きっと、はかせ以外の人と、初めて好意を交わした瞬間だったんだと思う。それはきっとはかせも同じだ。はかせはもう、こども力全開でゆっこに甘えに行くんだけど、それを見るなのの表情がまた細かい。


口元が曲がっちゃって、まゆが下がって微妙な表情になっているのは、きっと初めてできた友達を、はかせに取られたような気がしてやきもちを焼いているからだ。「はかせはずるい」とか「私も行きたい」って思ってる。

そのあと、玄関先に置いてあったネジ(多分、まいちゃんが黙って持ってきてくれたヤツ。)に気がついた時。

はっきりとはわからないけど、きっと複雑な気持ちが渦巻いているんだと思う。誰かはわからないけど、きっと黙ってネジを届けてくれた人が居たことは気づいているんじゃないかな。まゆが下がっているので「こんなネジがついてなければなあ」と思っているのかもしれない。あるいは、誰かの気遣いがうれしくて、ちょっとキュンとなっちゃったか。


その後、後ろのネジ回しを見て。


ため息をひとつつく。この後「はかせー、わたしもー!」と言ってゆっことはかせがじゃれあっている所に駆け出していく。「気にしても仕方がない、これが今の私だから。」という、諦めというか、「ネジ回しのついた自分」を少しは受け入れる気持ちになったんじゃないのかな。ほんの40秒程度のシーケンスなんだけど、いろんな味わいがあった。

そしてこのあとED曲のマイバラードにすーっとつながる。うまい! いやもう、なんつーか、すごいごちそうを振舞ってもらった気分。話もいいけど、それを支える表現もまた、すばらしかったなーと思う。

さて、ちょっとなののコンプレックスについてもう少し触れておこうと思う。異論はいっぱいあるだろうと思いつつ書いちゃうけど、コンプレックスって、大抵は本人が気にしているだけで、周りの人達は全く気付いてさえいないような事が多いと思う。なののネジ回しってのは記号でさ、わかりやすくああなってるけど、作品中でも気にしているのは本人ぐらいなんだよ(桜井先生は気にしていたけどもw)。あると思えばあるし、気付かなければそれはない。それを「ある」と思わなくていいんだよと、その存在を忘れさせてくれるのが友達だよ!という事が、きっとこれからの物語なんじゃないのかな。なのがネジ回しコンプレックスから解放されるまでの残り10話を、噛みしめて味わおうと思います。