そんなに悪い事ばっかりじゃないと思う
ちょっと昨日おとついあたり、twitterでちょっと気になるtweetがあったので、ついmentionを飛ばしてしまったら、返事をもらえたので、少し掘り下げてみようと思う。事の起こりはこれ。
SIer脳に染まってしまうと,物事に対して疑ってかかること,自分の責任範囲を極力狭くすること,失敗しそうなものを避けること,というスキルだけが伸び,新しいもの,よくわからないものを排除しようとする。
@yukung では、物事をすべて信じ、自分の責任範囲を無限に広げ、失敗しそうなものに首を突っ込み、新しいもの、よくわらかないものばかりを受け入れるとしたらどうなるのかも考えてみてほしい。
2011-01-29 22:38:10 via web to @yukung
@rinta100 極論ですね。私はどちらかというと,疑ってかかるのではなくわかろうとする,責任範囲を広げようとする姿勢や努力をすべきではないか,という意図でした。
2011-01-29 22:48:41 via YoruFukurou to @rinta100
まず、極端な事を言ったのは、「ちょっとビックリさせちゃれ!」ぐらいの気持ちだったからですw なんでそこまで思ったかというと、元の論が、どこの誰だかわからない「えすあいあー」さんを引き合いに出してきて、いかにも悪そうな事を確定的に書いていたけど、それってホントなのかよ?と、疑問に思ったので。で、じゃあ、その、「SIer脳」的発想の逆を行ったら、それは正解なの?という問いを、かなり極端に問うてみたわけです。真意は「そうならない努力をするべきだ」というところにあったのは、先のtweetの通り。
さて、ここでもう一回元のtweetを見てみよう。
- SIer脳に染まってしまうと
- 物事に対して疑ってかかること
- 自分の責任範囲を極力狭くすること
- 失敗しそうなものを避けること
- というスキルだけが伸び
- 新しいもの,よくわからないものを排除しようとする。
まあ、程度の問題はあるんだよ。だけど、私はこれが全部ダメとは思わない。「スキルだけが伸び〜」がネガティブな空気を増幅させているけど、2項目目から4項目目までの表現をちょっと見直してみよう。
- 物事に対して客観的な事実とそれ以外を分けてとらえる姿勢を持つこと
- 自分の責任範囲を適正化すること
- 失敗を避ける努力をすること
こう表現しなおすこともできるよね? 責任範囲を広く取るというのは、よさそうな気はするけど、何事にも適正な範囲ってものがある。何もかも責任転嫁してしまうのはどうかしていると思うけど、それを俺に言われてもこまるぜ?という事ももちろんある。落とし所をどこにするのかは、ケースバイケースで人間力が試されることになるけど、調整する相手が誰なのか?によってもここは変わってくるし、一言で言いきるなら「適正化」としか表現のしようがない。なので、ここは難しいね。いろんな考え方がある。2項目目と4項目目は、こう表現して、否定する人はあまりいないんじゃないかな?
「排除」については、適正な理由があるなら排除するべきだし、排除されてもしかたないかな。もちろん「新しい」や「よくわからない」という理由だけで排除しちゃならんと思う。「新しい」と「よくわからない」はリスク要因なのでそれだけでも排除したくなる誘惑にかられるけども「新しいからそれは採用しません!」というのは意思決定の理由としてはあまりにちょっと恥ずかしいw 意思決定するからには、もうちょっと調査して材料そろえてからにしたいものです。
ということで、「私はそんなにダメと思わないがなあ。」という事を丁寧に書いてみました。やっぱね、140字は難しいなw