カラフルを2回観て思ったこと

今日、カラフルをもう一回観て来た。これで2回。1回目観て、小説読んで復習しての2回目だったので、いろいろと気づくところもあった。あんまりメインのストーリーに触れない範囲で、ちょっと書いてみよう。

まず、全体を見て気づいたのは、とにかくよく食べる映画だったなと。小林家の食卓の他にも、病院のベッドでおかゆ食べさせてもらってるシーン、美術室でお菓子食べてるところ、コンビニでの買い食い、お弁当食べてるところ、ラーメン食べてるところ。すごく回数が多いと思うし、それぞれのシーンが、真くんの気持ちを表現するいい場面になっていた。おかあさんへの反発、早乙女くんとわかりあう気持ち、ひろかちゃんとの関係、おとうさんとの対話。やっぱり「食べる」ってのは、生き物としてすごく基本的な事で、社会性を持つ人にとって大切な行為だ。そこにいる人達の関係性が浮かび上がってくる。そこのところがうまく表現されていたなーと。

あと、見ていて辛かったのはやっぱりおかあさんの姿かな。思春期の息子をもつ母親というものは、多かれ少なかれ似たような衝突があるものだと思うけど、それでも、やっぱり真くんのおかあさんの立場はキツイ。日を追うにつれ、だんだん精神的に追い込まれていくのを見ているのは、やはり辛い。灯油のシーンとか、かなりヤバかったです。それだけまじめな人なんだろうな、あのおかあさんは。

で、まあ、そんな辛い場面もあるけど、最終的にはいい塩梅に着地する。そして、あの着地の仕方というのは、私は好きだ。途中に疑問や不満がないかといえば、無いって事はないんだけど、終わりよければというやつで、見終わった後の感じがすばらしくいい。日本中の中学生がこの映画見ればいいのに!と思うぐらいだ。

最後に、この映画の残念な点をひとつ言っておかなければいけない。それは「127分は長すぎる」ってことだ。2回観たけど、最初はなんとかおしっこガマンしたけども、今日はガマンできずに中座w まあ、盛り上がるポイントを知っていたので、タイミングはかってトイレにいけましたが。おしっこ近い人は注意が必要かもねw