舛添要一のPower your morningが絶好調

http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/contpgm2/w_main.php?ofs=1&oya_id=2

今週は、前・厚生労働大臣参議院議員
舛添要一さんをお迎えしています。

というわけで今週のJ-WAVEの朝は舛添さんの話がいろいろと聴ける。月曜日放送分をPodcastで聴いたんだけども、面白すぎてたまらなかった。特に年金に言及しているところをちょっと引用してみる。10分20秒ぐらいから年金関連の話題。

別所:これはどこが具体的に、端的に言うと難しかったんですか?
舛添:要するに、あの、社会保障番号とか納税者番号みたいなのがあって、舛添要一ってのが何番ってピシッと照合できたらあんな問題起こってない。
別所:はい。
舛添:その番号もバラバラで、うちの女房なんて二つ持ってたもんね。
別所:えっ?年金番号がですか?
舛添:うん、だから結婚する前の番号と結婚した後の番号を別々につける。で、社会保険庁の職員がしっかりしてれば、女房が結婚しましたって届けに来た時に「私は未婚の時はこの番号です」じゃあ結婚したらそれを引き継げばいいじゃない。
別所:そうですね。
舛添:それがめんどくさいから、「あ、はい、あなたこの番号」ってパッとこう渡す。そういういい加減な事の蓄積。それから一番ひどいのは一時期パソコン、ワープロなんかがはやり始めた時カナを、漢字をカナに変換したり、カナを漢字に変換したりするのあるでしょ? あのとき読み方がたくさんあるじゃないですか。いがらし(五十嵐)なんてごじゅうあらしって書くでしょう。いがらしって読めるわけですよ。あの当時機械は読めないから、あの、「ごじゅうあらし」って書いてあるわけよ。
別所:えー!
舛添:「ごじゅうあらし」さんってのはどこにいるんですか?
別所:送り仮名がごじゅうあらしになっている?
舛添:もともと送り仮名つけてなかったの。ふりがなは。
別所:ふりがなですね。
舛添:だから、あの、裕子と書いてユウコと読んだりヒロコと読んだりしますでしょ。
別所:いろいろあります、読み方は。
舛添:で、もう、一回でヒロコに決めちゃうわけ。そうすると田中ヒロコさんと田中ユウコさんは別モンですかいな?になちゃって、もう、ちょっと頭働かせて、そうゆう事をしたら後が大変だっていうのは何にも考えてない。

プライマリキーがないゆえの名寄せの問題。でもなー、読み仮名めちゃくちゃに入れられたらなかなか名寄せも難しい。そしてあまりにもあまりな入力には苦笑するしかないw 最近だとデータエントリ業務を海外に出したりするケースあるみたいだけど、ホントにこれは気をつけてほしい。今度は逆のパターンで、漢字を入れるんだけど、例えばUNICODEの中国の漢字で日本語の文字と似たような、でも違う文字を入れてきたりしたら、機械処理ではマッチしないわけで。8bitの世界でもハイフンとカナの長音記号は文字コードが違うみたいな。符号化するときの問題がある。

別所:これ原因はなんですかね?
舛添:要するにいい加減な組織だってことですよ。

まあ、一言で切って捨てられちゃうわけだけど、膨大な量の紙の記録をデータ化する作業ってのを始めたのは1962年*1。まだまだコンピュータシステムの黎明期ですよ。当時は漢字を扱う技術はなかったし、いわゆるANK文字しか入力できない。そのなかで出来ることをやったけど、考慮が足りませんでしたゴメンナサイという事だと思う。結果として考慮が足りなくてダメな事になったんだけど、「まったく何にもかんがえてなかったーあはーw」みたいな感じともちょと違うんじゃないかな。

(いい加減な職員という事に言及して)
舛添:自分の事だけ考えて、オレが一番仕事しなきゃいいという感じ。だから一日に、疲れるからキータッチが5000回でやめようとかね。
別所:えー。
舛添:私なんか5000回、2時間ぐらいで終わっちゃうよ。そんな事決めてんの。それから45分たったら必ず15分コーヒー飲んでいいとかね。もっとひどいのはね、窓口にお客さん来たらほったらかしていいからコーヒー飲めっていうのがある。
別所:そんな指示があるんですか。
舛添:それが、あの、労働組合とトップの間で決まった紙があったんで、私が大臣になって全部破り捨てさせて。
別所:うわー。
舛添:そりゃね、伏魔殿。もう絶望的になりましたよ。それを一個一個片づけていくんだからまあ、ケチつける人は簡単だけど、「おまえやってみなさい」って言いたかったけどね。言ったんだ。でも、言ったら怒られたことがあって(笑)

労組の話。この辺は、旧国鉄も含めて公務員系の組合のヒドさというか強さはもう本当にすごいらしいね。今のJALとかも。労組が強いってのは、労働者の権利を守るうえで必要なんだけど、でも公務員の場合はみなさんの血税を使っているわけで、あんまりにも保護が過ぎるのも困る。

ひとまず送信。ご飯にする。あとで加筆予定。

別所:でも今改めて振り返ってみると、これは目鼻というか、目途はつきそうな所まで、全容は見えたんですかね?
舛添:ええ、もう見えてます。だから次になった人簡単です。あと5%やればいい。95%は片付いてる。つまり、ねんきん特別便ってみんなもらったでしょ?
別所:はい。僕も届きました、舛添さんの名前で。
舛添:あれ、1億800万人ぐらい、まあ、約一億。そしたらね、問題はね、7500万人は… あ、ちゃんと出してくれました?
別所:も、もちろん出しましたよ。
舛添:こういう人はいいんです。75%は。ひどいやつがいるの、日本人で。2500万人は返事もくれないの。
別所:え、戻ってこないんですか?
舛添:返事をくれない。だから催促、2回ぐらい…
別所:これで正しいですか?って
舛添:電話もかけて、それでもこないの。そしたら、もう、2500万人はもうお前知らないぞって言いたいわけよ。こんだけやってあげてるのに。わかる?わかるでしょ?(笑) それでね、ちゃんと答えてきた7500万人、あなたみたいなのが、95%もう片付いた。あと5%だけ。あと時間かければもう終わるのよ。
別所:じゃあ、もうちょっとそれ追跡すれば。全て、日本に住んで、年金を納め、年金をもらうべき人が、どういう対応関係になっているかわかる。
舛添:ほぼ。だからね、その、何にも答え言わない2500万人の人も、大臣の時言うと怒られるけど、今言うと、しっかりしろよと。そんなの自分の権利自分で守らないと俺は知らないよと。3回も出してやって封も開けなきゃもう知らんと。言いたい感じなんですね。
別所:3回も出したんですか?
舛添:3回、4回、何回も催促したよ。まだ来ないよ。
別所:いやー。
舛添:権利の上に眠るものはだめですよ、そりゃ。

もうね、舛添さんのおっしゃる通りとしか言えないねw ほんと政府広報で権利放棄しそうな受給権者叱りつけるようなのやればよかったと思うw 年金の受給権に限らず、権利は行使しないと効果ないんだから。そこのところをちゃんとしないまま、「中に浮いた年金!政府バカ!」みたいにあおったマスコミは本当にイヤだったなー。
企業年金の年金事務のコンピュータシステムの保守に関わった事があるけど、やっぱり連絡がつかなくなっちゃう受給権者の人もいるんですよ。それは受給権もっている人の都合であって、年金事務をやっている機関の責任じゃない。真剣にやってる所はやってるんです。まあ、日本年金機構には、そこんところ、がんばってもらいたいな。というか、舛添さんホント御苦労さまでした。

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

でもま、問題は残った2500万人か。「おまえは権利放棄するのか?」っていう最後通告出して、それでも返事なかったら権利放棄にするって、そうでもしないとどうにもならないんじゃないのかな。でも、連絡がつかない(郵便が宛先不明で帰ってこない)わけじゃないんだよな。この2500万人は、一体どんな人たちなんだろう??

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