悲しみ知らん顔 / 空気公団
「青い花」のOP曲が入ったCDの4曲目。なんか、すっかりハマってしまった。今日みたいにたんまり残業して、疲れて一人夜道を歩きながら聴いたりするともうなんともいえない。
繰り返し聴いているとサビの前半より、後半に感じるところが強くなってきた。
あるようでないものを
追いかけて生きているあるようでないものを
抱きしめて生きている
実体がないものでも、追いかけるに値する何かがあるんだ。今自分はソレを追いかけている。そう思えれば、そう思える何かがあれば、何とか明日も漕いでいける。
この歌は、本来は「青い花」に登場する女の子達の(特にふみちゃんみたいなコの)気持ちにささげられたものだと思う。人を好きになるという、ただそれだけの事を、引け目に感じなければならない(しずちゃんの事とかさ)。でも、そんな自分を蔑まなければならないような「正しさ」なんていらないんだと。その代わりに、今自分を支えている気持ちを受け入れて、進みたい方へ進めばいいんだと。そんな静かな肯定が、彼女らに捧げられている。OP曲が目立っているけど、作品世界との調和っていう点では、こっちのが勝っているかもね。いい曲で、いい歌詞です。
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: コミック
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