のらみみ3巻 「のらみみ入門」が切ない

半田くんが前の職場で働いた時にのらみみくんと出会ったお話、「のらみみ入門」が3巻には入っている。これがなかなかに切ない気持ちにさせる話だったのでちょっと何か書いておく。

のらみみくんが、ストリートチルドレンというか、遺棄されたような状態で暮らしているのを、半田くんが見つける所から話は動き始めるんだけど、そこがまず悲しくなるような状況で。でも、最初は強がってるんだよね、のらみみくん。キャラ変えようと忍者のカッコしてたりするんだけど、こんな事いってみたり。

せっかくですけど
おいらはキャラ変える気はもう・・・
これでもカミナリ小僧のプライドがまだあるんです。

でも半田くんがやさしいんだ。一緒にお昼食べたりしてさ。結局日暮れまでアレコレ話して、別れ際にのらみみくんが本音を吐露する。

お願いします。
カミナリ小僧にはもう未練ありません。
一刻も早く居候させてください。

これは翻訳すると「ぼくを愛してください」だ。もうさー、こんなことされたら半田くんでなくてもなんとかしちゃうだろ! でも、これだけの本音を引き出したのは、半田くんのやさしさなんだ。ちょっとね、ここまでの事は、なかなか言えない。

この後一緒に居候先を探すんだけど、いまくいかない。仕舞いにはアイデンティティだったカミナリ小僧自慢の角を失ってしまう。そしてこうだ。

・・・もう、いいから(心は永遠の12歳の)オレの家に来い!!!;; まあ、この後半田くんが半ば引き取るような形になる。何かあると半田くんの家にのらみみくんが泊まったりするような関係は、こーゆー背景があったからか! と、ちょっと納得。

なんかさ、ギャグの絵でギャグの顔してえへらえへらと笑ってるけど、ほんと切ない話が多いし上手い。俺的まんがランキングの中で超上位に来ました。捨てられない単行本がまた増えた。うれしいやら困るやらw これが運命の出会いってやつかw

のらみみ 3 (IKKI COMICS)

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