空の欠片 / 池田綾子 (電脳コイル主題歌)

プリズム/空の欠片

プリズム/空の欠片

買いました。今日ちょっと外出の予定があったので、その帰りに秋葉に寄って。でも2店回って売り切れで焦った。石丸のソフトセンター3Fで「電脳コイルの主題歌のCD探してるんですけどー」と相談。すると「ここの店は売り切れなんですが10分ぐらいで他店からお持ちできます」とのこと。「待ちます!」ということでゲット。石丸のソフトセンターの店員さんナイス!

で、まあ、聴いているワケですが、いいね。多分曲単体では、深い感動を生むだけの力を得る事はなかったと思う。でも、アニメ本編と合体したとき、すごく深いレベルでテーマが同期していて、そこに深い感動が生まれる。歌を聴いていると、最終回を含め、いろんなシーンと歌詞がかぶる。それは、「主題歌」として、とても幸せな事だと思う。

「プリズム」もOP曲としての存在感はあるわけだけど、私はED曲の「空の欠片」の方が好きだ。ソレは多分OP曲は「予感」を思わせ、ED曲は「追憶」や「回想」に近しく感じる事と関係があると思う。「空の欠片」はアニメ本編を見た後に、それを一つの思い出として、思い出す為の再生装置なんだ。逆に「プリズム」はこれから何が起こるのかわからない漠とした不安感を抱かせる。最終回を見た後で思った事だけど、「痛みを感じる方向」と繋がっているんだろうなと思う。未確定な未来へ、痛みと苦しみの待つ成長への一歩を踏み出す事への期待と不安。もっと簡単に言えば本編が始まる前に気持ちを盛り上げる為に設計された「なにが起こるんだろう?」という期待と不安を増幅する為の装置なんだ。

まー、私の勝手な感想だけども、これだけ主題歌が本編と調和・融合している例というのを、私は他に知らない。DVD1巻の限定版映像特典で、NHKの製作発表みたいな所の映像が収録されていて、その場に池田綾子さんもいて、コメントしていた。なんでも磯監督から直接主題歌に埋め込んで欲しいキーワードなんかを聞いていて、そのイメージで作詞作曲したものだそうだ*1。なんというか、OPもEDも、曲も全ては作品の一部で、特にOPとEDこそ作品の主題を込めるべきところだろ!という意気込みを感じた。

なんだろ。例によって飲んでいるのでわけ分からん事を書いているとは思うけど、なんというか、私はとてもハッピーだ。これだけの作品を、数あるアニメ作品の中の1つでしかないこの作品に、幸運にも出会えた。これだけのものを作る人たちが日本にいる事を、嬉しく思う。これからも感動を呼ぶ作品を作ってください。

うーん、なんだこのラブレターはw まあいいや、送信w

あー、一点だけ不満を。カラオケ付けるぐらいだったら、TV放映バージョンの曲を入れてください。カラオケは、本当に意味がないと思う。

*1:チェックしなおしたら、本編の試写まで見ていたそうです。作品のどの辺まで観てこの歌詞なのかは不明だけど、すごく徹底しているなと。他のアニメの主題歌とか、こんな作り方してるのかな?<よく知らない人